「れんげ」は九州鹿児島の霧島で４月中旬頃採蜜し、終わると直ぐにに蜂と共に青森に移動します。 次は「りんご」です。りんごの花は開花期間が十日程しかなく準備に余念がありません。 ５月〜６月にかけては、青森県の津軽平野と白神山地で「りんご」と「まろにえ（栃の木）」の採蜜。 ７月に入ると北海道の空知で「あかしや」、下旬頃には札幌で「百花」、８月には芦別で「菩提樹」と 休む暇もなく採蜜が続きます。採蜜が終わると釧路に移動し、今度は越冬準備の為のエサ蜜づくり。 蜂箱の修理・製作など、一連の仕事が終わるのは９月の末。10ヶ月間をかけた2800Kmの採蜜の旅です！
純粋なハチミツは約20%の水分と約80%の糖分で構成されています。 糖分は、単糖類と呼ばれるブドウ糖と果糖が半々の割合で含まれています。 そのほかに、蜜ろう、花粉、たんぱく質、有機酸、アミノ酸、微量成分のビタミンやミネラルなどが含まれています。 ハチミツには、ビタミンB複合体やビタミンCなど10種類もの健康維持に必要なビタミンが含まれています。 しかも、各ビタミンの割合が、ビタミン相互が最大限に相乗効果を発揮するのに最適なバランスで配合されています。 また、ハチミツに含まれているビタミンは、「活性型」（92%）と呼ばれる少量で効果の高いビタミンであることも確認されています。 カルシウムや鉄、銅、マンガン、カリウムなど10数種類のミネラルも豊富に含まれています。 ビタミンをふんだんに摂取しても、ミネラルが不足していては、摂ったビタミンは体外に排泄されてしまいます。 この点ハチミツは実に合理的に出来ていて、ハチミツに含まれるビタミンを効率よく働かせるためのミネラルがバランスよく含まれています。
ほとんどの食品は、保存している間に腐敗するという性質がありますが、ハチミツにはそれがありません。 エジプトのピラミッドから発掘された3000年以上も前のハチミツが、まったく変質しておらず、食べることができたという記録があることも、ハチミツの殺菌力の凄さを証明しています。 ハチミツの殺菌力は、主にハチミツ中に0.2〜0.5%含まれているグルコン酸の作用によります。 グルコン酸はハチミツのPHを酸性に保つ働きをし、ビフィズス菌を増やす働きを持っています。 ハチミツの中に赤痢菌を入れると10時間で死滅しますし、チフス菌や大腸菌も48時間で死んでしまいます。 このところ恐れられているO157の繁殖を抑えるとの研究発表もされています。 ビタミンやミネラルを豊富に含むハチミツを食生活に取り入れることは、知らず知らずのうちに老化を防ぎ、成人病や貧血、皮膚疾患などを予防することになるのです。 またハイキング、水泳など激しいスポーツをする人の疲労回復に効果的であるばかりでなく、体力の衰えた病人や老人のエネルギー補給に即効性があるとも言われておりす。
はちみつ ” Ｑ ＆ Ａ " Ａ．はちみつは糖度が非常に高く強い殺菌力を持っており、保存食の代表的な食べ物ですので、
古くなったはちみつを食べても、問題ありません。
賞味期限は、風味をおいしく味わっていただく期間と理解していただいております。
Ａ．直射日光を避け、冷暗所での保存を基本としています。保存の最適温度は、１８℃〜２４℃です。
「菜の花生はちみつ」は、ブドウ糖が多く発酵して瓶から溢れる事がありますので、１０℃以下の温度で冷蔵保管が必要です。
保存容器は、プラスティック容器を避けガラス瓶た陶器製の容器で保存する事が好ましいです。
Ａ．白く固まる現象を結晶化と言います！結晶化は、自然に発生する現象です。
はちみつの主成分であるブドウ糖、果糖のうちブドウ糖の作用によるものです。
したがって、ブドウ糖の多いはちみつほど結晶し易くなるということです(菜の花はブドウ糖が多いので結晶確率大です)
One Point．はちみつが結晶してしまったら・・・
３５℃〜４５℃以下の温度を維持しながらゆっくり湯煎すると、風味が損なわれずに溶かすことが出来ます。
Ａ．はちみつの中に含まれる果糖とブドウ糖のバランスによって違いが出ます。果糖が多く含まれているはちみつ程結晶しにくく、
ブドウ糖が多く含まれているはちみつは結晶し易いです。
ブドウ糖が少なくて果糖の多いアカシヤはちみつは、結晶しにくいはちみつの代表格です！！！
Ａ．天然にはちみつには、自然界にまれに存在するボツリヌス菌が入り込むことがあるからです。
１歳以上になると、この菌は腸内で繁殖できなくなるので安心です。
しかし、腸内細菌が少ない1歳未満の乳児にこの菌が入り込むると、乳児ボツリヌス症を発生させることがあります。
そのため、乳児には食さないように指導されているのです。
Ａ．日本国内で生産されているはちみつは「菜の花」・「あかしや」・「とち」・「れんげ」・「りんご」・「みかん」・
「クローバー」・「くり」・「そば」・「百花」等が主な物です。
Ａ．ミツバチが花を飛び回って花の蜜を吸い、胃の中に蜜を集めて巣に戻ります。
巣に戻ったあと、内勤バチに口移しで蜜をリレーします。
このリレー作業を数回繰り返すことによって、水分を飛ばして巣房に入れます。
次に換気係のミツバチが羽を羽ばたかせて水分を蒸発させます。
これを2日〜3日かけて水分量約20％近くまでに凝縮させ、蜜ろうで巣房に蓋をして熟成させるのです。
Ａ．ミツバチは、同じ種類の花が大量に咲いてれば労働効率から同じ花の蜜を集めてくるのです。
それでもはちみつが採れる場所によっては、若干他の花の蜜が混合したりする事があり、
これによってはちみつの色や味に、微妙に影響を与えることはあります。
Ａ．「ハチミツの” プチ ” 知識」欄にも載せておりますが、種類によって異なり、
平均的には、主成分：水分20％、ブドウ糖35％、果糖40％、ショ糖数％と言われております。
微量成分としては、無機質として鉄、ナトリウム、カリウム等酵素としてジアスターゼ等、他にアミノ酸、ビタミンＢ１・Ｂ２、
パントテン酸等も含まれております。
Ａ．上記Ｑ，９のような栄養的価値を含む食品というほかに、殺菌、造血、細胞を活性化する等、
体に良い自然食品と言われております。
Ａ．スプーンおおさじ１杯で約６０キロカロリーです。
同じ量で砂糖と比較すると、甘味は約２倍、カロリーは砂糖よりもおよそ３割も低いと言われております。
Ａ．若い働きバチが、花粉や花蜜を・はちみつを食べて唾液腺で生合成を行い、
あごの外分泌線から出る酸味のある乳白色クリーム状の物質がローヤルゼリーです。
ローヤルゼリーは、女王蜂の生涯にわたるただ一つの食べ物です。
天然のローヤルゼリーの中には、人間の体に必要な必須アミノ酸をはじめ、
各種のビタミン類やミネラルがバランスよく豊富に含まれております。
なかでも１０ヒドロオキシデン酸は、ローヤルゼリーにのみ含まれている脂肪酸の一種で、
抗菌作用や肌によいと言われております。
ローヤルゼリーを飲む１日の目安は、１〜３ｇぐらいと言われております。
Ａ．プロポリスとはミツバチが樹木の皮や樹液、木の芽等から集めてきた樹脂状物質を、
自分の唾液や蜜ろうと混ぜ合わせて作る暗茶褐色な物質です。
プロポリスエキスは、プロポリスをアルコールで抽出して熟成した物です。
Ａ．ミツバチがはちみつを吸っていると、体の毛に花粉が付着します。
飛行中、それをまとめ花粉団子にして巣に持ち帰ります。持ち帰った花粉団子は内勤バチ渡され、
噛み砕かれて巣房に蓄えられます。
最後にはちみつを塗られて「蜂パン」と呼ばれる保存食になります。
花粉で作られた「蜂パン」は、働きバチや働きバチ候補の幼虫の重要な栄養源となっております、
最近では我々人間にとっても花粉は健康食品、栄養補助食品として体に良いと注目されております。
